エアコンは選び方がちょっと難しく、よく相談される家電でもあります。
どのメーカーがいいのか、自分の家にどのエアコンが合っているのかというご相談は本当に多いです。
どのメーカーが1番いいの?うちのリビングにはどれが合ってるんだろう…
メーカーによってそれぞれの特徴があるよ!それぞれのポイントと、リビング向けのエアコンの選び方を簡単に説明するね
お店ではいい部分しか言わない方もいると思うので、ここはちょっと微妙だよというところも一緒に紹介しちゃいます。
エアコン選びの参考になれば嬉しいです!
リビング用エアコンの考え方

リビングは家族が集まって過ごす部屋なので1番使うことが多い場所ですよね!
そこで使うエアコンは電気代や快適度、そして清潔性が大事になってきます。
そんなリビングにおすすめなのは松タイプの超省エネ機種です。
この松タイプの機種は、暖房としてのパワーも強いのでサイズをきちんと合わせればメインの暖房にもなりますし、さらに家族みんなが快適に過ごせる工夫がしてあるのでリビングにはうってつけです!
メーカーによる特徴は大きく分けて2つ
[kjk_balloon id=”2″]選ぶにしてもたくさんあって迷っちゃうね〜[/kjk_balloon]
[kjk_balloon id=”1″]たくさんあるけど特徴は大きく分けると2つ。メーカーによる違いを簡単にまとめてみたので参考にしてみてね[/kjk_balloon]
部分空調・センサーを使って効率的にお部屋を快適に
部分空調はセンサーに特化し部屋の間取り・モノ・温度などを見て細かくコントロールすることでお部屋にいる人を快適にする考え方です。
フラップも細かく分かれていて、センサーと併用することで風を上手に吹きわけてくれます。
そしてセンサーは切ることもできるので部分空調、全体空調どちらとしてでも使えます。
部分空調のメーカー
- 日立
- 三菱
- パナソニック
全体空調・大きなフラップ&大風量でお部屋全体を快適に
全体空調は、大きなフラップと大風量でお部屋全体を快適にするという考え方です。お部屋全体を暖めたり冷やしたりしどこにいても快適!という空間を目指しています。
大きなフラップは風を遠くまで飛ばすのが得意で、メーカーによっては送風機が一緒になっているものもあります。
全体空調のメーカー
- ダイキン
- 東芝
- シャープ
- 富士通ゼネラル
全体空調・部分空調どっちがおすすめ?
これは正直に答えると…
どっちでもいいと思います!
どっちでもいいんかい!というツッコミが聞こえてきそうですが、こっちが良くてこちらはダメということは無く、お部屋の状況や使い方に合わせて選べばいいですし、人によって気になるポイントも違ってきます。
どの機種も性能はとてもいいのですが、それぞれ個性というか強みがあって、それぞれの得意分野がちょっと違ってきます。
[kjk_balloon id=”1″]それぞれの得意なことはこちら[/kjk_balloon]
部分空調が得意なこと
- 人のいる場所に合わせて気流をコントロール
- 効率よく風を循環させられる
全体空調が得意なこと
- 大きなフラップで遠くまで風を届ける
- 大風量で部屋全体に風を循環させる
部分空調・メーカー別の特徴とおすすめポイント
では次にメーカー別のポイントを見ていきましょう!
日立 Xシリーズ
凍結洗浄ファンロボ
去年凍結洗浄を搭載し、なかなか日立も攻めているなーと感心していたところ、今年はさらにファンロボも搭載されました。
[kjk_balloon id=”1″]ファンロボの説明の前に、まずは凍結洗浄が何かという点を解説しますね。[/kjk_balloon]
凍結洗浄とは、エアコン内部の熱交換器を急速に冷やし汚れをグリップ(掴む)して洗い流すというもの。
熱交換器をコーティングし冷房・除湿の水で汚れを洗い流すというのはよくありますが、これだけではやはり油汚れやほこりが流しきれず、夏場以外は使えないというデメリットもありました。
凍結洗浄は凍らせることで汚れを掴み、汚れが定着する前に洗い流すします。さらに1年を通していつでも使え、自動で洗浄するので洗い忘れということもありません。
凍結洗浄は熱交換器を洗ってくれる機能。ではファンロボは何かというと、ファンを掃除してくれる機能のことです。
ファンは熱交換器の下にある風を送るためのもの。この部分も年数が経つと徐々に埃が溜まり、汚れてしまう場所です。
このファンにブラシを当て汚れを落とし、落とした汚れを凍結洗浄で一緒に洗い流すという機能が凍結洗浄ファンロボです。
くらしカメラAI
4つのカメラとAIが搭載されていて、お部屋の間取りや家具の位置、人の識別など細かい状況を見て、それをAIが分析し最適な運転をしてくれます。
人の識別と在室時間を見ることで、一人一人の体感温度に合わせた運転をしてくれるのでl設定温度を上げたり下げたりしなくても、ちょうどいい運転を勝手にしてくれるんです。
さらに間取りカメラでは間仕切りの変化も見てくれるので、開けたら開けた分のパワー、閉めたらそのお部屋にあわせた運転をしてくれます。
ステンレス・クリーン・システム
日立といえばやはりステンレス。
通風路・フラップ・フィルターにステンレスを採用することで、菌や汚れが付きづらくなっています。今年から冷房や除湿の時に出る水分の受け皿もステンレスになり、さらに清潔性が増しました。
全ての汚れやカビを防げるわけではありませんが、プラスチックに比べると汚れは付きづらくなっています。
おすすめポイント
- 間仕切りのあるお部屋
- 凍結洗浄で内部を自動洗浄
- ファンロボで丸ごとキレイに
- ステンレスで汚れが付きづらい
ちょっと気になるポイント
- 凍結洗浄があれば中の掃除を絶対しなくていいわけではない
- くらしカメラはエアコン直下は見れない
- フラップが4枚になった
三菱 Zシリーズ
ムーブアイmirA.I.
赤外線センサーと輻射熱センサーを利用したムーブアイは、人や部屋の温度を細かく見てくれて環境変化に合わせて無駄のない運転をしてくれます。
さらにAIを搭載することで、人とお部屋の温度変化を予測し先読み運転をしてくれるようになりました。先読み運転というのはなかなか新しい試みです!
センサータイプの中で1番細かく温度を見てくれるのがムーブアイですが、エアコンから少し離れてしまうと温度検知の精度が低くなってしまうのと、温度だけではお部屋の中の環境を完全に把握できる訳ではありません。
外せるボディ
エアコンのフラップ部分を外して拭くことができるので、風の通り道の部分を清潔に保つことができます。
さらにお掃除ロボの部分を取り外すことも出来るので、今まで自分ではできなかった熱交換器のお掃除もできちゃいます!
ただし熱交換器というのは簡単に折れ曲がってしまうものなので、取り外してお掃除をする場合は細心の注意が必要です。
ハイブリッド運転
ハイブリッド運転は三菱の特許技術で、お部屋の温度に合わせて冷房⇆送風運転に自動で切り替えてくれます。これによりエコで快適に過ごせます。
おすすめポイント
- ムーブアイで細かく温度を見れる
- 先読み運転で快適に
- ハイブリッド運転でエコ運転
ちょっと気になるポイント
- 温度を見ている点は
- 熱交換器は曲がりやすいの掃除する場合は注意が必要
- リモコンが液晶なので人によっては使いづらい
パナソニック Xシリーズ
アクティブクリーンフィルター
エアコンのフィルターに加え、空気清浄機と同じくらいの集塵性能のある空気清浄フィルターが付いています。
空気清浄フィルターが常時吸い込み口に付いていると風の通りが悪くなってしまうのですが、パナソニックは必要な時だけ空気清浄フィルターが動く仕組みになっています。
エアコンに空気清浄機能が付いているメーカーは多いのですが、パナソニックの空気清浄フィルターは特にいいものを搭載されています。
ただしどのメーカーにも言えますがエアコンの空気清浄機能というのは
- カタログ値は試験室での結果
- 実使用空間での実証試験はしていない(効果は未知数!)
というのが共通してあるので、お部屋の空気をちゃんと綺麗にしたい場合は空気清浄機を利用することをオススメします。
自動排出方式のゴミ捨て
フィルター自動お掃除付きのエアコンの多くはダストボックス方式といってエアコンの中にゴミ箱があり、そこにフィルター掃除の後のゴミが溜まる仕組みです。
パナソニックは自動排出といって、フィルター掃除後の吸い取ったホコリを自動的に外に出してくれるので、ダストボックスのゴミを捨てる必要がありません。
これ、ずぼらさんにはすごい助かる機能ですよね!
ただし、最近はダストボックス方式の方が主流になっています。なぜかというと自動排出のホースは年数が経ったあと汚れが詰まる可能性が高く、その場合のメンテナンスが必要になるからです。
ナノイーX
ナノイーXは通常のイオンよりも水に包まれているので消滅しにくく、お部屋だけではなくエアコン内部にも放出しています。
おすすめポイント
- 自動排出はゴミを捨てる手間がない
- ナノイーは通常のイオンより消えにくい
- 本格的な空清フィルターが付いている
ちょっと気になるポイント
- 自動排出はホコリが詰まる可能性あり
- 空清の効果は未知数!
- 空清フィルターの取り替えが必要
(2年に1回・4〜5000円)
全体空調・メーカー別のポイント
続いて全体空調のエアコンのメーカー別ポイントをご紹介します。
全体空調はダイキン・富士通・東芝・シャープの4メーカーが該当しますよ〜。
加湿機能
エアコンで唯一加湿ができるのがダイキンです。
エアコン暖房は灯油を買う手間はありませんが、ファンヒーターと比べると乾燥するという点があります。そこでダイキンは外の空気中の水分を室外機から取り込み加湿する機能を搭載しています。
加湿器の代わりになるほどの加湿量ではありませんが、リモコン一つで出来るのと給水しなくていいというのはお手軽に使えますね!
ただカタログにも記載してありますが、外気温・外の湿度が下がると加湿量もグッと減ってしまう点には注意が必要です。
ちなみにカタログに書いてある加湿量は8畳相当のお部屋にちょうど良い加湿量なので広いリビングには足りない点と、加湿には電気代が割とかかってしまうので最初から加湿器を使ってもいいかもしれません。
スイングコンプレッサー
通常のメーカーの室外機に入っているコンプレッサーは、ロータリーコンプレッサーと言って簡単にいうと駒のようなコンプレッサーになっています。
ダイキンはスイングコンプレッサーという独自のコンプレッサーを搭載しています。
これはブレードとローラーが一体化しており、なめらかな回転でロスが少なく室外機の振動を抑えられ耐久性にも優れた作りとなっています。
コンプレッサーを独自の作りにしているのはダイキンの他に日立・パナソニック・東芝などがあります。
天井・垂直気流
ダイキンは大きな2枚のフラップが付いていて、風を遠くまで飛ばすことができるので素早くお部屋全体を温めたり冷やしたりすることができます。
冷房の時は天井を沿うように、暖房の時は気流を壁と床に垂直に沿わせてお部屋全体に風を流し循環させます。
全体空調の特徴として天井や床を沿わせるように気流を循環させてくれるのですが、お部屋によっては家具に風が当たってなかなかお部屋全体に循環しにくいということもあります。
おすすめポイント
- エアコンで加湿ができる
- 室外機がしっかりしていて丈夫
- パワフルに気流を循環させる
ちょっと気になるポイント
- 外の湿度が下がると加湿量は減る
- 広いお部屋だと正直加湿は足りない
- 部屋の温まるスピードが他に比べると遅い
富士通 Xシリーズ
デュアルブラスター
サイドについたファンは送風機になっていて、エアコンと扇風機のいいとこどりが特徴となっています。
メインのエアコン本体から出る風をサイドのファンで遠くまで飛ばしたり、足元まで落としたりすることが得意です。
暖房の場合は足元に暖気を押し広げ、冷房の場合もサイドファンで冷気を循環させ心地よい空間を作り出します。
サイドファンは割と好みが分かれてしまうのと、女性だと風が強すぎるという方もいます。
加熱除菌
熱交換器を加熱して除菌するという新しい機能です。
カビが55度で除菌できるのか?という疑問が湧きますが、ただ加熱するのではなく、熱交換器を55度に加熱し湿熱効果により除菌を行うというもの。
冷房や除湿の後の熱交換器は水分が残っていてそこの湿気を利用します。ただ加熱するより水分がある状態で加熱することで除菌効果が上がるんです。
そして熱交換器にもコーティングを行い、冷房と除湿の水分でホコリなどを洗い流します。
ただし、湿熱効果は夏にしか得られないのと冬場は汚れがついたままになってしまいます。そのためこれで全て除菌できると思ってしまうと、ちょっと後からガッカリするかもしれません。
AI・無線LAN・Bluetoothリモコン搭載
今年のモデルからAIが搭載され、スマホ接続や天気予報などのインターネットのデータを活用できるようになりました。
少しずつ好みを学習し、使っている人の好みの運転をしてくれるように。
リモコンも今までのものとガラリと変えて、置き型の手をかざすだけのリモコンに。
アレクサやグーグルホームなどとも連携できて、声だけで操作することも可能です。
おすすめポイント
- エアコンと扇風機のいいとこ取り
- 加熱して除菌できる
- AIが好みの運転を学習
ちょっと気になるポイント
- デュアルブラスターの風が強すぎるかもしれない
- 洗浄する水分は少ない
- 加熱除菌しても完全に除菌できるわけじゃない
東芝 F-DRシリーズ
空気清浄機能
プラズマ空清という電気集塵式の空気清浄機能が付いています。
プラズマを起こし帯電させ熱交換器にホコリや汚れを集め、集めた汚れは冷房や除湿の水分で外に流すのですが、暖房の時は水分が出ないので冬場についた汚れは流すことができません。
空気清浄がついたエアコンは多いですが、東芝のエアコンの空気清浄機能は適用畳数が広いのが特徴的です。
楽ダストボックス
フィルター自動お掃除後のゴミ捨てを、掃除機にアタッチメントを取り付けることでエアコンから直接吸引することができます。
東芝独自の仕組みで、ダストボックスを取り外す必要がないので簡単にゴミ捨てができちゃうんです。
ただしアタッチメントは掃除機によっては取り付けできないこともあるので注意が必要です!
エナジーセーブコンプレッサー
コンプレッサーとはエアコンの室外機にある心臓部分で、東芝はこの部分のシリンダーを2つ搭載しています。
この2つのシリンダーを搭載することで、運転開始時はパワフルに、設定温度に近づくと1シリンダー運転に切り替えて省エネ運転ができるんです。
おすすめポイント
- 空気清浄の適用畳数が広い
- ゴミ捨てが掃除機で吸えるので簡単
- エナジーセーブコンプレッサーで省エネ運転
ちょっと気になるポイント
- 省エネ効率は他のメーカーより落ちる
- 暖房時は空清後の汚れはついたまま
シャープ Xシリーズ
上下両開きロングパネル
エアコンのフラップが上下両開きになり、冷房時は上向きに暖房時は下向きに開き風を届けます。
気流の制御はダイキンと似ていて、冷房は天井を沿わせるように、暖房は壁から足元に沿わせるようになっています。
プラズマクラスターNEXT
清潔性の面ではプラズマクラスターNEXTが付いています。
プラズマクラスターにはグレードがあり、7000→25000→NEXTと徐々にイオンの濃度が高くなっていくのですが、Xシリーズには最大濃度のプラズマクラスターNEXTが搭載されています。
プラズマクラスターのイオンはプラスとマイナス両方の因子を持っており、それが空気中に放出され浮遊している菌とぶつかるとイオン化する仕組み。
このプラズマクラスターを、お部屋とエアコンの内部に放出させ菌やニオイを抑制、さらにストレスがたまりにくい環境にするとのこと。ほんとかいな。
イオンは賛否が分かれるところで、特に空気清浄機と同じくらいの効果と思って使うとそこまでではないのでガッカリするかもしれません。
効くかもしれないし効かないかもしれない…効果は未知数!と個人的には思います。
無線LAN内蔵
エアコンの内部に最初から無線LANアダプタが入っています。
無線LANアダプターは別売りになっているメーカーが多く、パナソニックとシャープが最初から内蔵しているモデルを発売しました。
シャープのすごいところはお値段手頃なモデルにまで無線LANが内蔵されているところ。(パナソニックは上位モデルのみ内蔵)
今後、家電とネットワークの連携はどんどん普及していく可能性が高く、シャープはすでにCOCOROAIRというクラウド連携サービスにより便利な使い方もできます。
おすすめポイント
- 無線LANが内蔵されている
- 高濃度プラズマクラスター
ちょっと気になるポイント
- プラズマクラスターの効果は未知数
- 近年、内容の変化があまりない
リビング向けのおすすめ機種・BEST3
それではリビング向けのおすすめ機種をランキング形式でご紹介します。
清潔性・省エネ性・快適性の観点からトータルで考えて選びました。
これは管理人が考えるランキングなので、これが絶対に1番というものではありません。どの部分を優先させるかによって選び方は変わってくると思うので、あくまで参考程度に見てくださいね〜。
1位 日立Xシリーズ
おすすめ度 | [star5.0] |
---|---|
清潔性 | 汚れる前に洗ってくれる凍結洗浄は期待大! |
省エネ性 | 省エネ大賞受賞。電気代と本体の価格のバランス◎ |
快適性 | くらしカメラと6枚フラップで快適性も◎ |
2位 富士通ゼネラルXシリーズ
おすすめ度 | [star4.0] |
---|---|
清潔性 | 加熱除菌でカビを抑制 |
省エネ性 | △省エネ性に関しては他のメーカーの方が高い |
快適性 | デュアルブラスターが全体を冷やし温める |
3位 ダイキンRシリーズ
おすすめ度 | [star3.5] |
---|---|
清潔性 | ストリーマと熱交換器のコーティングあり |
省エネ性 | 省エネ性は目安としての電気代がまあまあ良い |
快適性 | 気流に関しては間取りによっては風が当たるかもしれないが、コンプレッサーの良さはピカイチ |
リビング向けエアコンまとめ
リビング向けのエアコンについてまとめると
- 省エネや快適性を重視しよう
- 個別空調と全体空調がある
- 清潔性の部分もポイント!
このような部分がチェックポイントになりますが、人によって部屋の形や重視したいものは違ってくると思います。
エアコンは安い家電ではありませんし、1度つけたら長く使えるものなので納得のいくものを選べるといいですよね。
この記事がエアコン選びの参考になれば嬉しいです!
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